top of page

SikuliXの基本操作(左メニュー編③type編)

執筆者の写真: まあさまあさ

更新日:2020年2月26日

typeとpasteの違い

この2つは文字入力に使いますが、明確な使い分けが存在します。


type・・・半角文字の入力、ショートカットキーの入力


paste・・・全角文字(日本語)の入力


イメージとしては、typeはキーボード操作を再現するメソッド、pasteは文字をクリップボードに収納、その上で目的の位置に貼り付ける、というメソッドで、明確に違いがあります。


今回はその中でtypeの使い方をご説明します。

公式は以下の通りです。


type(文字列)

tyep(貼り付ける位置の画像,文字列)


この2つの違いですが、上はキーボードから指定した文字を入力するだけ、下は画像の位置をクリックしてから入力する、という形になります。clickの処理をひとつ前に入れれば、上の構文でも下の構文と同じことを行えます。



具体的なサンプルは以下の通りです。

type("0") #数字

type(Key.ESC) #ESCキー

type(Key.INSERT) #INSERTキー

type(Key.F1) #F1~12キー

type(Key.HOME) #HOMEキー

type(Key.DELETE) #DELETEキー

type(Key.END) #ENDキー

type(Key.PAGE_UP) #PAGE_UPキー

type(Key.PAGE_DOWN) #PAGE_DOWNキー

type(Key.BACKSPACE) #BACKSPACEキー

type(Key.NUM_LOCK) #NUM_LOCKキー

type(Key.MULTIPLY) #*キー

type(Key.DIVIDE) #/キー

type(Key.MINUS) #-キー

type(Key.SPACE) #SPACEキー

type(Key.UP) #↑キー

type(Key.RIGHT) #→キー

type(Key.DOWN) #↓キー

type(Key.LEFT) #←キー

type(Key.PRINTSCREEN) #PRINTSCREENキー

type(Key.PAUSE) #PAUSEキー

type(Key.SCROLL_LOCK) #SCROLL_LOCKキー

type(Key.TAB) #TABキー

type(Key.ENTER) #ENTERキー

type(Key.CAPSLOCK) #CAPSLOCKキー

type(Key.SHIFT) #SHIFTキー

type(Key.CTRL) #CTRLキー

type(Key.WIN) #WINキー

type(Key.ALT) #ALTキー

ここからはショートカットキーです。


type("a",Key.CTRL) #全選択

type("c",Key.CTRL) #コピー

type("x",Key.CTRL) #切り取り

type("v",Key.CTRL) #ペースト

type("f",Key.CTRL) #検索

type("p",Key.CTRL) #印刷

type("z",Key.CTRL) #元に戻す

type(Key.CTRL,Key.ESC) #スタートメニュー表示

type(Key.DOWN,Key.WIN) #ウィンドウ最小化

type(Key.UP,Key.WIN) #ウィンドウ最大化


これらは暗記する内容ではなので、コピペでご使用ください。

私も覚えておりません。


こういったショートカットでの自動化はRPA独自のものですね。一般的なプログラミングでは使用しません。


今回はウインドウズのショートカットをご紹介しましたが、エクセルにもアウトルックにもショートカットはありますし、他のアプリにもアプリオリジナルのショートカットがある場合もあります。


シクリックスの場合画像認識ですし、そういったことは少ないですが、他のプログラミング言語でRPAを作る場合、「どうしてもこのボタンを押すことができない」ということが良くあります。他のプログラミング言語でもこういったキーボード入力の機能はついていますので、困ったときは試してみると良いと思います。


ただ、こういった操作をしていることがRPAが安定性が悪いといわれる原因にもなっています。頻繁に動作に失敗する場合、waitの処理を挟むか、画像認識で正しくキーを押せているか確認し、押せていない場合は再度押す、といった処理を入れることもあります。

Comments


bottom of page