typeとpasteの違い
この2つは文字入力に使いますが、明確な使い分けが存在します。
type・・・半角文字の入力、ショートカットキーの入力
paste・・・全角文字(日本語)の入力
イメージとしては、typeはキーボード操作を再現するメソッド、pasteは文字をクリップボードに収納、その上で目的の位置に貼り付ける、というメソッドで、明確に違いがあります。
今回はその中でtypeの使い方をご説明します。
公式は以下の通りです。
type(文字列)
tyep(貼り付ける位置の画像,文字列)
この2つの違いですが、上はキーボードから指定した文字を入力するだけ、下は画像の位置をクリックしてから入力する、という形になります。clickの処理をひとつ前に入れれば、上の構文でも下の構文と同じことを行えます。
具体的なサンプルは以下の通りです。
type("0") #数字
type("Abc") #アルファベット
type(Key.ESC) #ESCキー
type(Key.INSERT) #INSERTキー
type(Key.F1) #F1~12キー
type(Key.HOME) #HOMEキー
type(Key.DELETE) #DELETEキー
type(Key.END) #ENDキー
type(Key.PAGE_UP) #PAGE_UPキー
type(Key.PAGE_DOWN) #PAGE_DOWNキー
type(Key.BACKSPACE) #BACKSPACEキー
type(Key.NUM_LOCK) #NUM_LOCKキー
type(Key.MULTIPLY) #*キー
type(Key.DIVIDE) #/キー
type(Key.MINUS) #-キー
type(Key.SPACE) #SPACEキー
type(Key.UP) #↑キー
type(Key.RIGHT) #→キー
type(Key.DOWN) #↓キー
type(Key.LEFT) #←キー
type(Key.PRINTSCREEN) #PRINTSCREENキー
type(Key.PAUSE) #PAUSEキー
type(Key.SCROLL_LOCK) #SCROLL_LOCKキー
type(Key.TAB) #TABキー
type(Key.ENTER) #ENTERキー
type(Key.CAPSLOCK) #CAPSLOCKキー
type(Key.SHIFT) #SHIFTキー
type(Key.CTRL) #CTRLキー
type(Key.WIN) #WINキー
type(Key.ALT) #ALTキー
ここからはショートカットキーです。
type("a",Key.CTRL) #全選択
type("c",Key.CTRL) #コピー
type("x",Key.CTRL) #切り取り
type("v",Key.CTRL) #ペースト
type("f",Key.CTRL) #検索
type("p",Key.CTRL) #印刷
type("z",Key.CTRL) #元に戻す
type(Key.CTRL,Key.ESC) #スタートメニュー表示
type("m",Key.WIN) #全ウインドウ最小化
type("d",Key.WIN) #デスクトップを表示
type(Key.DOWN,Key.WIN) #ウィンドウ最小化
type(Key.UP,Key.WIN) #ウィンドウ最大化
これらは暗記する内容ではなので、コピペでご使用ください。
私も覚えておりません。
こういったショートカットでの自動化はRPA独自のものですね。一般的なプログラミングでは使用しません。
今回はウインドウズのショートカットをご紹介しましたが、エクセルにもアウトルックにもショートカットはありますし、他のアプリにもアプリオリジナルのショートカットがある場合もあります。
シクリックスの場合画像認識ですし、そういったことは少ないですが、他のプログラミング言語でRPAを作る場合、「どうしてもこのボタンを押すことができない」ということが良くあります。他のプログラミング言語でもこういったキーボード入力の機能はついていますので、困ったときは試してみると良いと思います。
ただ、こういった操作をしていることがRPAが安定性が悪いといわれる原因にもなっています。頻繁に動作に失敗する場合、waitの処理を挟むか、画像認識で正しくキーを押せているか確認し、押せていない場合は再度押す、といった処理を入れることもあります。
Comments