JAVAのインストールに関して追記ました。
今回はSikuliX(シクリックス)をナイトリービルド2.1.0にバージョンアップを行います。
2.1.0はナイトリービルドと呼ばれるもので、正式リリースの安定版ではありません。
企業様でのご使用は十分に検討の上でお願いいたします。
ナイトリービルド(nightly build)は開発者が毎晩、その日に開発した内容を一般に公開しているもので、バグを発見したりユーザーからのフィードバックを受けることを目的としたものです。業務用として使用するには厳しい面もあるのですが、2.1.0に関してはそれまでのバージョンにはない新たなる機能、レコーディングが追加されています!
シクリックスでは1.1.4以降、画面左側のコマンドリストが廃止されていました。これが操作性を大きく落としており、私は一つ前の1.1.3を使用していました。
なぜこのようなことをしたのか疑問に感じていましたが、その意味が今明らかになります。レコーディング機能の追加により、必要性が下がったのです。その意味、1.1.4から2.0は中途半端なバージョンなのかもしれません。
さて、インストール方法に参ります。
まず前提条件です。私が実験した範囲、シクリックス2.1.0を使用するためにはJAVA12が必要です。原因は不明ですが、11でも13でも動かず、12が必要です。
これは少し困ったことです。すでに半年のサポート期間が過ぎ、無保証の状態になっているからです。13以上を使えばいいわけですが現時点では動かないようです。
これまでのシクリックスはJAVA8(=アマゾンコレット8)が必要でしたが、シクリックス2.1.0はアマゾンコレット8でも11でも現時点では動かないようで、コレットは使用できないとこになります。コレットはアマゾンが保証していますので、8でも11でも問題はないのですが、残念です。
こういった事情から、ナイトリービルド2.1.0は現時点では業務に使うのは難しいかと思います。私も他の方法を探ってみます。
インストール方法です。
まず、JAVA、もしくはアマゾンコレットがインストールされている場合、ウインドウズの設定>アプリと機能から削除しましょう。
その上で、JAVAはこちらからダウンロードします。

ウインドウズの場合、赤く囲ったアプリをダウンロード下さい。2020年3月現在、ユーザー登録を要求されますのでメールアドレス等登録お願いします。登録後、再度このアプリをダウンロード、実行ください。自動的にJAVAがインストールされます。
次はシクリックス2.1.0の導入です。
こちらからダウンロードします。

ダウンロード対象はこちらの2つのファイルです。

ダウンロードした2つのファイルを同じフォルダーに置き、sikulix.jarをダブルクリックします。jythonのファイルは別の場所に移動され消えますが、sikulix.jarはそのまま残ります。
この状態でsikulix.jarを再度ダブルクリックください。無事にシクリックスが起動したら成功です!

インストールがうまくいかない場合
コマンドプロンプトで「java -version」と入力し、JAVAが正しくインストールされているか確認ください。ここでエラーになる場合、もう一度JAVAをインストールするか、環境変数が通っているか確認ください。
本日は省略させていただきますが、「JAVA 環境変数」で検索すると方法がわかると思きます。

JAVAのインストールとアンインストールを繰り返した関係、jarファイルの規定のアプリが解除され、jarファイルが動かなくなっている場合があります。その場合、「既定のアプリ>ファイル後に既定のアプリを選ぶ」から

jarファイルのところで「Java(TM)Plathome SE binaly」を選択します。私はなぜかアドベローダーにかわっていました。
JAVAが正常に機能したら、再度シクリックスを起動してみてください。今度は動いたでしょうか?
シクリックスのレコーディング機能の使い方は後日ご説明させていただく予定ですが、注意点が一つあります。
レコーディングをストップする場合はalt + Shift + Cの3つのキーの同時押しとなります。通常のシクリックスを強制終了する時と同じです。これを忘れるとレコーディングを止められなくなります。
レコーディング機能はエクセルのVBAと同じで、それだけでRPAを完成できるものではなく、最後は人の手で仕上げの加工を行う必要があります。
そこを差し引いても、とても便利な機能です!
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