私はRPA以外でもブラウザはGoogle Chromeを多用しています。安定性、動作速度、使い勝手等の点で優れていると思います。
マイクロソフトがEdgeの開発を放棄、Google Chromeと同じChromiumをベースに再作成するという英断を下したことで実質EdgeでもChromeでも差がなくなったのですが、安定性重視のRPAにおいてはまだ出来て間もない新しEdgeより、使い慣れたGoogle Chromeの方が使い勝手が良いと思っています。
今回はそのGoogle Chromeの拡張機能に関してお話させていただきます。
拡張機能はこちらのサイトから導入することが可能です。
今回はRPAで私が良く使うものを3つご紹介させていただきます。
①Katalon Recorder (Selenium tests generator)


画面はこのようになっています。名前にSeleniumと書いてありますが、Selenium用のコードを作成してくれる拡張機能です。Recordボタンでブラウザ操作を記録、Stopで記録停止、Exportでコードとして書き出します。

プルダウンで言語を選びます。あとはこのコードをプログラムに貼り付けて使用します。
便利です。これが無料で使えます。
実際にRPAとして使う場合は手で加工して使うことになると思います。そのあたりはエクセルマクロのレコーディング機能と同じ感覚です。
Katalonの残念な点は、SeleniumBasic用の=VBA用のコードを生成できない点です。これは残念ですが、SeleniumBasic自体マイナーですし、欲しいのはセレクタの情報だけですので不都合はないと思います。
②Selenium IDE

こちらも同じくブラウザ操作自動化の拡張機能です。私自身Selenium IDEはマイクロソフト製のRPA、Power Automateでも使用しています。Edgeもそうですが、独自開発にこだわっていたマイクロソフト、180度方針を転換しています。
私もセミナーや展示会でよくマイクロソフトに行きますが、彼らの資料や展示は他社製品だらけです。他社と争うのではなく協調する。彼らが見つけた新しい生き残りの手段なのでしょう。
③Instant Data Scraper

本日最後のご紹介です。
Instant Data ScraperはWeb上から表状のデータを自動で収集するツールです。いわゆるクローリングですね。

使い方は簡単です。データを収集したいページをクロームで開き、右上にあるこのマークを押します。どう見てもポ●モンのモンスターボ●ルなのですが・・・。

これが画面です。データはCSV、もしくはエクセル形式でアウトプット可能です。
すばらしいのは、「次へ」ボタンを押せる点です。Webの大量データというのは大抵複数ページに分かれますものね。
Instant Data ScraperはWeb上の全てのデータを収集できるわけではありません。出来るところは出来る、という感じです。
出来ないところは別のツールを使ってみるか、自分でプログラムを組むかになります。
RPAエンジニアとはいえ、全て自分でプログラムを組むわけではありません。こういったツールを可能な範囲用いて作業を効率化しましょう。
いずれRPAエンジニアの作業をすべて自動化してしまうアプリ、AIも登場してくるかもしれないですね。その日に備え、RPAに関するスキルを高めつつ、違う分野のスキルも伸ばしていく必要があると思います。今の時代、一つのスキルだけで何十年食べていくというのは難しいと思います。
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