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AIが「公共料金」に?アルトマンが予測する新たなる世界

  • 執筆者の写真: 伊賀上真左彦
    伊賀上真左彦
  • 3月24日
  • 読了時間: 3分

ーーーOpenAIのサム・アルトマン氏が、AIは将来、電気や水道のような「公共料金」として提供される可能性があると語りました。



  • サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は3月11日に開催された米インフラ会議で、人工知能(AI)が将来的に電気や水道のような「公共料金」として供給されるとの見通しを示した

  • 最新のAIシステムにアクセスできない人々が労働市場から排除される「AI格差」や「知識の貧困」という新たな社会的分断のリスクも浮き彫りになっている


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便利さの裏で、見えてくるのは新しい格差です。

最新のAIに十分アクセスできる人と、できない人。その差が、そのまま仕事の機会や学習機会の差になっていく。


これは単なる「デジタル格差」ではなく、知識の貧困とも呼べる深刻な問題だと思います。私は最近のアルトマン氏やOpenAIの動きに、少し警戒感を持っています。



■ 最近のアルトマンの動きには警戒感を持っている


個人的には、アルトマンの最近の発言や方向性には不安を感じています。

  • GPTの月額料金値上げの示唆

  • 定額制(サブスク)の廃止を示唆

  • コーディング領域・企業向けプロダクトへの集中

  • 米国国防総省との協力強化



こうした流れを総合すると、OpenAIはかつての「広く一般に開かれたAI」よりも、企業・政府・国家基盤に深く組み込まれるAIへと重心を移しつつあるように見えます。もちろん断定はできませんが、少なくともそう読める材料は増えています。



■ 「AI=公共料金」論は、従来の“ユニバーサル・ベーシック・コンピュート”と矛盾する


アルトマンはかねてより、「世界中の人に均等にお金やAIの計算資源を配布する「ユニバーサル・ベーシック・インカム」や「ユニバーサル・ベーシック・コンピュート」が重要と主張してきました。


しかし今回の「公共料金としてAIを提供する」構想が現実化すると、


  • 公共料金 → 国が税金で運用

  • 税金 → 国ごとに差が出る

  • 「世界中に平等」とはまったく異なる仕組み


となります。平等を掲げた前提と矛盾しており、この点は大きな問題です。



■ AIによる失業は既定路線。そこへ「税金でAIを支える」は不公平が大きい


AI普及による失業リスクは、すでに不可避と見る専門家が多い状況です。実際、Adobeの株価急落とCEO退任の件も象徴的で、今後は企業倒産や“業界丸ごとの消滅”も現実的に起こり得ます。


そして職を失った多くの人が、


  • 介護などの“AIが入りにくい仕事”に再就職

  • より低賃金の労働へ移動


という未来が想定されます。


この状態でAIを“公共料金化”し、税金で運用するとなると、AIによって仕事を失った人が、そのAIの運用費を税金として負担するという、非常にねじれた構造が生まれます。


AI企業の人たちは、現在でも年収が1億から100億円にも達します。これが固定化されたら?多くの人が仕事を無くし、「マッドマックス」のような世紀末に移行したら?


「誰が使えるのか」

「誰が払うのか」

「誰の利益のために動くのか」


この3つを曖昧にしたまま、AIの公共料金化だけが進むのは危うい。私はそう感じています。サム・アルトマン。かつての理想を変えていませんか?あなたが行っていることは本当に世界のためですか?


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