AIによる所得格差、自衛したければ投資を ブラックロックCEOが提言
- 伊賀上真左彦

- 3月24日
- 読了時間: 3分
AIによる所得格差は、これからさらに広がるのか。
AIによる所得格差、自衛したければ投資を ブラックロックCEOが提言- CNN.co.jp

ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、株主向けの年次書簡の中で、「AI は所得格差をさらに拡大させる可能性がある」と警鐘を鳴らしました。
彼は、拡大する富の格差に対応するためには、
・株式市場への参加拡大
・社会保障制度の改革
この指摘は、日本にとっても他人事ではありません。
が鍵になると述べています。
■ Nvidia CEO が語る「AI時代のエンジニア像」
Nvidia のジェンスン・フアンCEOは AI 時代の労働市場について次のように予測しています。
・エンジニアの年収: 50万ドル(約7,500万円)
・1人あたりの年間 AI トークン利用料: 25万ドル(約3,750万円)
しかし日本において、年収 7,500 万円クラスのエンジニアも、AI に年間 3,750 万円を支払える企業・個人も極めて少ないという現実があります。
この差は、日本が国際競争で不利になるリスクを示唆しています。
■ 富格差縮小の処方箋:株式投資と新たな社会保障
フィンク氏の言う
・「株式市場への参加拡大」とは 国民の資産形成を促すこと
・「社会保障制度の改革」とは ベーシックインカム的な発想も含む議論
と解釈できます。
AIによる生産性向上の果実を、労働所得だけに依存せず取り込む必要が高まっています。
■ アルトマンの提案:「ユニバーサル・ベーシック・コンピュート」
OpenAI のサム・アルトマンは、「AIの計算資源を世界中に均等に配分すべき」と語っています。いわば「AI版ベーシックインカム」です。
背景としては、
・地球の物理的資源は、全人類が均等に先進国並みに豊かになるには不足している
・それを補う方法として AIによる技術的突破(効率化・自動化) がある
・さらに、先進国の「少子化」を踏まえ、新興国の教育を AI で補うという方向性もあり得る
という視点があります。
これは、ある意味でAIを介した“人口と教育のマネジメント”という社会モデルとも言えます。
■ まとめ:日本にとってのリスクと現実的な自衛策
ラリー・フィンク氏の指摘は極めて重要です。
・AIが格差を拡大する可能性は高い
・日本は賃金水準・AI投資力で不利
・結果として「格差の波に飲まれやすい国」になる懸念がある
ゆえに、個々人としてできる自衛策は次のようになります。
・金融資産の保有(株式など)で生産性向上の果実を取り込む
・AIを活用する側に回るスキルを磨く
・社会全体として AI時代の社会保障(BIやベーシックコンピュート)を議論する




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