RPAメーカーさんの記事等を読みますと、VBAはRPAと比較し自動化できる範囲が狭いことになっていますが、決してそのようなことはありません。
今回はその方法を記そうを思います。
VBAはエクセル自動化のためのもの、という印象が強いですが、実際にはもっと幅広いソフトの自動化が可能です。
将来無料、日本語対応、高機能のRPAが登場してきた場合状況が大きく変わりますが、それまでの間はVBAが業務自動化のためには最も有効なツールであると考えています。
VBAが自動化できる範囲
MSオフィスの自動化のために作られたプログラミング言語です。そのため、アクセス、アウトルック等の自動化が可能です。特にアウトルックの自動化が可能な点は気が付いていない方が多いのですが、大変に有効です。指定した条件に従って添付ファイルを自動でダウンロードする、システムが送ってくる自動メールを収集し本文内に書かれた伝票番号、金額、住所等をエクセルの一覧表に集計することも可能です。
またVBAは、インターネットエクスプローラーの自動化が可能です。このブログでも将来方法を記したいと思いますが、
さらにVBAは、WINAPI、JAVAスクリプト、Python等、他のプログラミング言語を中に組み込むことが可能です。WINAPIはマウス、キーボード操作他、パソコン全体の自動化に有効です。これら他の言語をVBA内に組み込むことでMSオフィス以外の多くのアプリケーションを自動化できる可能性を持っています。
他のプログラミング言語と比較しVBAが業務自動化に有利な理由
１）オフィスでの業務の大部分がMS office上で行われている。
ある企業の統計では、業務の7割はエクセル上で行われているとの結果もあります。エクセルの使用頻度が高いオフィスでは、VBAの利用価値が必然的に高くなることになります。
２）VBAはインストールが不要
インストールが必要なソフトは広めることが困難になります。
３）習得が容易
習得が容易であることをうたっているRPAですが、実際には本がほとんど出版されていない、ネット上の情報もほとんどないのが現状。1本100万円援護という値段からしても、ごく一部の方にしか与えられないのが実情です。VBAは中古の本をアマゾンで100円等で入手できますしネットでの情報もあふれているため、現状習得はRPAより容易な状態にあります。
VBAに関する情報があふれているといっても、ほとんどはエクセルに関するものです。アウトルックやIE、他のアプリケーションの自動化に関しては不足しているのが実情です。今後それらも紹介していければと考えています。
